5月9日の日経新聞によると、中国人観光客向け個人ビザの発行要件がこの7月から緩和され、月内にも正式決定する予定です。

現在は年収25万元(約340万円)以上の富裕層に限っている発行対象を、年収3万~5万元(約41万~68万円)の中間層まで一気に引き下げ、発行地域も内陸部や東北部に広げるとのことです。

新たな発行要件は、下記条件を総合的に勘案する案が有力です。

1.大手発行のクレジットカードを保有(VISAやマスターカードなど)
2.官公庁や大企業の課長級以上
3.年収3万~5万元以上の安定収入があること

通商白書によると、中国では世帯の可処分所得が 5001~3万5000ドル(約46万~320万円)の「中間層」は08年時点の推計で約4億3700万人。13億の中国人口の約3分の1を占めます。

その4億人を超す中間層の観光需要を取り込むことができるため、今後は中国人旅行者数の更なる増加が見込めます。

特に観光者向けビジネスでは、中国語対応の需要もますます多くなりそうですね。